2007年02月28日

今日の夏見台幼保園 「文章の書ける子ども」

314157e3.jpgビジネスマンには4つの武器があります。
「目」と「耳」と「舌」と「指」です。
すなわちコミュニケーションの4つの表現である、

 目…読む
 耳…聞く
 舌…話す
 指…書く


の4つです。
恐らく私は今年、大阪大学で講座を持つことになるので(内定ですが)
工学部の大学生に、

 ビジネスマンの「目耳舌指」

の有効活用を教えたいと思います。
私自身がやってきたことを整理しているところです。

コミュニケーションは大切だといわれます。
しかし上に上げた4つのうち、1つだけ異質なものがあります。
それは何でしょうか?

それは「指」です。
書くことです。
これだけは他に突出して

 意志の力

が求められますし、準備が必要です。

読むこと、聞くこと、話すことは、書くことに比べるとまだ容易でしょう。
もちろん、これら3つにも深いテクニックがありますが
ページを開けば文字が飛び込んでくるし
耳栓をしない限り人の声が聞こえるし
よもやま話を語れます。
しかし、書くことには「勇気」が必要です。
孤独な作業でもあります。
自分自身との対話こそが「書く」プロセスです。

コミュニケーションの本質は、実は他人とのコミュニケーションではありません。
自分自身とのコミュニケーションです。
自分が心の内に沈めてしまっている「本当の自己」との邂逅です。

小児科医でもあるイギリスのウィニコット博士(故人)は
「独りでいられる能力」という言葉をしばしば使います。

 「独りでいられる能力」

この言葉は簡単な表現でいうと単に

 「孤独」

ともいえます。
孤独とはマイナスイメージです。
孤独を避けよ、友達を作れ、といわれます。
しかし本当にそうでしょうか?
孤独でなければ、本当の創造的なものは生まれません。

ウィニコット博士はそれをごく小さなときの母子の関係に求めました。
人間の自立のプロセスには

 依存 → 自律 → 自立

という段階が必要です。
必要な時期に必要な「依存」の時期が欠損していると
その子どもはうまく自立できないといいます。
それは、

 最も信頼できるお母さんのそばで独り遊びをする

という経験がベースになり
その上で、たとえば「お母さんがいない状態での独り遊び」に発展していく。
しかしそのときの子どもの心にはお母さんが住んでいます。
心の中でお母さんとつながっていることが

 「独りでいられる能力」

のベースになっているとウィニコット博士は言います。
なるほど、と思います。
つねに携帯電話でつながっていなければ安心できない現代人には
耳の痛い話かもしれません。
携帯でつながっているようで、
逆に「孤独」の根が深いのかもしれません。
「独りでいられる能力」の欠如が進んでいるのかもしれません。

「独りでいられる能力」はまた「意志の力」でもあります。
周りが反対しても、
面と向かって自説を主張できなくても、
「俺の気持ちはこうだ!」と信じられる能力です。
自信です。
自らの判断を信じる力、これが「自信」です。

私たちの園ではお母さん方のサポートをし
子どもが本当に安心してくつろげる「場づくり」を行います。
昼間働いているお母さんに代わって

 必要な依存
 必要な自律
 必要な自立


のプロセスを経て、たくましい子どもに育ってほしいと思います。

書くことについてもそうです。
先ほど触れたように「書くこと」が最も大変で、かつ重要です。
ビジネスマンは書けなければなりません。
話せるだけではいけないのです。
では文章がけ書けるようになるにはどうしたらいいのか?

「早く、早く!」とあわてて文字だけ指導しても
小学校に入って作文が書けずに困っている子どもがいると
ある小学校の先生が話していました。
単語をたくさん知っていることと
それを文章にまとめられることには大きな隔たりがあります。
将来的に文章が書ける子どもになってほしいのです。

私自身がそうです。
講演しているだけではだめでした。
自分の主張を本に書いたときに(というか小冊子)
はじめて世間から認知されました。
書かねばならないのです。

では子どもにはどのようなステップを踏むのか?

それにはとにもかくにも「絵本が大事」と南部園長は話します。
いわゆる「絵本暦」です。
その子どもがどのように「絵本」と関わってきたかが重要だと。

絵本は「読み聞かせ」です。
「子どもが自分で読んでいる」それもいいことかもしれません。
しかしまずは大好きなお母さん、お父さんの膝のぬくもりとセットです。
いやむしろ、膝のぬくもりの方が重要なのでしょう、最初は特に。

 「絵本の時間は大好きなお母(父)さんの膝の上だ!」

そうして絵本が好きになります。
絵(イラスト)の力を借りながら
子どもは想像力を膨らませていきます。
「イメージできる力」です。

南部園長はこの「イメージ力」を極めて重要視しています。
イメージする力は生きる力だと。

 「イメージ力は人生をシミュレーションする力です」

と園長は話します。

子どもはやがて「絵(イラスト)なしの絵本」の読み聞かせでも
十分なイメージ力を発揮するようになるでしょう。
やがて大人数でのお話(素話:すばなし)でも
みんなで時間と物語を共有しつつ、イメージの世界で遊べます。
すばらしいことです。

こうなれば子どもは自分で本をめくるでしょう。
大好きなお母さんのそばで独り本をめくったあの体験。
それが後につながるのです。

文章を書くには、多くの読書が必要です。
本にたくさん接すれば、自分の文章のスタイルが出来上がってきます。
まねればいいのですから。

私は若い人にいいたいのです。
早くから文章を書く訓練をしてほしい、と。
大人になると、だめです。
みな書くことをあきらめています。
実はそんなことはないのです。
へたくそでもいいから、書けばいいのです。
書かない限り、書けませんから。
まあ、それはともかく…

書くことは孤独な作業です。
読む・聞く・話す・書くという4つのコミュニケーション能力の中で
最も「独りでいられる能力」を必要とします。
だからこそ、文章の書ける子どもになってほしいのです。
書ける子は必ず社会で活躍できます。
話すことが苦手でもいいのです。
インターネット上に文章が書ければモノが売れる時代です。
まあ、そういったことを私は
大学にて教えていこうと思います。


追伸:
「イメージ力」は本当に重要です。
人の心を自分の心に投影できる力です。
人の痛みを感じることができる力です。

新聞で読んだのですが、ある弁護士の話です。
「いじめ問題」と「セクハラ問題」は似ていると。
どちらも密室で行われる。
加害者と被害者の証言が食い違う。
解決が難しいと。
だから最も有効な対策は

 「予防」

しかない、と。
すなわち、人の心の痛みを「共感できる力」を養うこと。
こうされたら嫌だな、
ああされたらつらいな、というイメージ力の涵養です。
今最も教育現場で必要とされていることです。
そしてビジネス社会においては
最も切れ味のいい「武器」になる力でもあります。













  

Posted by yatsute2006 at 22:57理念 

2007年02月25日

今日の夏見台幼保園 体育館開放!

じ体育館・園舎を開放しました。

その様子はこちらから → クリック

私も久しぶりに三輪車に乗りました。
すぐに追いつかれました。
楽しかったです。

ところでようやく
資料請求いただいたみなさまにニュースレターをお送りいたします。
来週中に発送されます。
すでに昨日、印刷し新聞の形にして折りたたんできました。
A4版で8面です。
読みやすく、「なるほど!」という情報が満載です。
毎月、これだけは必ず発行します。
よろしくお願い申し上げます。










  
Posted by yatsute2006 at 21:26イベント 

2007年02月23日

今日の夏見台幼保園 明日は再び体育館の開放日

adb0af80.jpg明日また体育館を開放いたします。
幼稚園入園が決定している方、お待ちしております。
また明日は寒いかもしれないので
お部屋でも遊べる準備をしています。
こちらもどうぞ。

ところで本日私、鳥居は群馬県へ行っていました。
沼田市立升形小学校です。
いきいきと目を輝かせた小学6年生2クラスに授業しました。
もしかしたら小学生への授業はこの日が最後になるかもしれない。
そんな思いでしっかり行いました。
(小学生への講演はあと1回、東京にて)

授業後に松永校長先生と随分話し込んでいました。
私が興味深く感じたのは
こちらの小学校では、
運動会や遠足などのイベントや朝の授業前の時間を使って
いわゆる"縦割り"の時間を設けているということです。
たとえば運動会では
小1から小6までを学年ごとに分けず
異年齢混在でグループ分けするということです。
大変すばらしいことです。

異年齢集団の教育効果は
このブログでもしばしば書いていますが
夏見台幼保園でも3〜5歳は異年齢クラスです。
お兄ちゃんお姉ちゃんたちは
だれもがリーダーの役割を担う可能性があります。
性格が「優しく」なるといわれています。
下の年齢の子どもにとっては
ちょっと手を伸ばせば届きそうな「身近なモデル」の出現です。
大人みたいにはできなくても
「お兄ちゃんみたいにやりたい!」と意欲的になります。
一人っ子家庭の多い中、
年齢の幅のある中での「育ち合い」という環境ができあがります。

今の時代に一番必要とされるのは「意志の力」でしょう。
インターネット等による情報の洪水、
受身となって"熱中させられてしまう"ゲーム、
集団遊びの機会を失った子ども環境…
しかし会社が望むのは、

 コミュニケーション能力
 リーダー・シップ
 チャレンジする意欲


のある若者です。
集団の中において
集団との協調を保ちつつ「個」を主張する。
大変難しいことを社会は要求してきます。

私は高等教育の現場で働いてきました。
いわゆる"最後の学校"です。
この先は会社です、社会です。
ここにおいて子どもたちは
本当の現実にぶつかります。

少子化のこの時代、
楽をすれば大学まではエスカレーターです。
特にチャレンジしなくても大丈夫です。
しかし就職はそうはいきません。
景気がよくなれば「就職率」は上がりますが
「離職率」はどうでしょうか。

私は出口から幼児教育を考えたいのです。
仮に勉強が嫌いなまま学校時代を過ごしても
「意志の力」が十分育っていれば
会社に入ってから猛勉強するでしょう。
目的が明確ですから。
逆に詰め込みのお勉強はできても
それが「自主的」なものでなければ
つまり「意志の力」が十分涵養されていなければ
大学受験までで燃え尽きてしまうかもしれません。

もちろん学校時代はお勉強を一生懸命するに越したことはありません。
しかし「意志の力」、
自分の、主体的に「やりたい!」という気持ちは最も重要です。
(自分でやりたい!という勉強ならいいですが…)

「意志の力」をどうするか?
「意志の力」を十分表現できていない「ニート」という若者。
自我のまだ固まっていない子ども時代にこそ
子どもの「意志の芽」を摘まないような教育が望まれます。
それは集団による子ども同士の「育て合い」が
ひとつのキーワードであるような気がしてなりません。









  
Posted by yatsute2006 at 21:23イベント 

2007年02月20日

今日の夏見台幼保園 ニュースレターに取り掛かりました。

dd210d7b.jpg本日よりニュースレター執筆に取り掛かりました。
資料請求いただいた方々にお送りいたします。
10月から書こうと思っていたものの
なかなか思うようにいきませんでした。

私は「働くこと」については1つの専門性を持っていますが
「幼児教育」は門外漢。
今まで必死に勉強してきました。
一応私も"作家"なので
あまり変な文章は書きたくありません。
幸い、南部園長は知識が豊富なので
乾いた土に水を与えてくれるように
私の好奇心を満たしてくれました。

育児に役立つ情報満載でまとめます。
よろしくお願い申し上げます。


追伸:
昨日3冊目の本の校正が終わりました。
4月に学陽書房より出版される予定です。
教師向けのキャリア教育の本です。
私が全国で行ってきた教員・PTA向けの講演をベースに書きました。







  
Posted by yatsute2006 at 21:25今日の夏見台幼保園 

2007年02月19日

今日の夏見台幼保園 打ち合わせ・研修風景

4cc5a0cd.JPG写真のようすは今日ではないです。
(昨日かな?先週の土曜日かな?)
南部園長の保育・教育方針徹底のため研修を繰り返しています。
4月のスタートに合わせて準備は進みます。
もうすぐ調理場も本格稼動します。
試食会が楽しみだ!


追伸:
私、鳥居は今さっき福岡県より戻りました。
福岡県立ありあけ新世高校のPTAの方々への講演でした。
飛行機はずいぶん乗りました。
マイル換算で5万マイルは行くでしょう。
国内線だけで5万マイルは珍しいそうです。
私は旅行しないからわからなかったのですが。
しかし来年度はぐっと減るでしょう。
夏見台幼保園にてがんばります!

夏見台幼保園アルバム









  
Posted by yatsute2006 at 00:07理念 

2007年02月17日

今日の夏見台幼保園 幼稚園入園者の方が体育館へ

0fd89838.jpg本日はすでに幼稚園への入園が決定している方に
体育館を開放しました。

(残念ながら写真ありませんが、
 代わりに美しい写真をどうぞ やや重いかもしれません)

朝早くからお出かけいただきありがとうございます。
私、鳥居もスーツのまま
フラフープ(できない!)や平均台、サッカーにいそしみました。

子どもたちが広い体育館を駆け回る姿を見て
やはり小さいうちに体を思いっきり動かす、
動かせる、
そうした環境を用意するということは重要だなと改めて実感しました。
本日ご参加いただいたみなさん、ありがとうございます。
また来週もどうぞ。
今日とは違う"おみやげ"も用意してお待ちしています!
本日お越しいただけなかった方もぜひ、来週の土曜日お待ちしています。

また、園舎や体育館を見学したいという方
「入園希望はしていないけど、ちょっと興味ある」という方、こちらへ → クリック


追伸:
明日は早朝の飛行機で福岡へ。
PTAの方々に講演し、夜戻ります。












  
Posted by yatsute2006 at 19:11イベント 

2007年02月16日

今日の夏見台幼保園 食育について

a63d99bc.jpgおとといは奄美大島で講演していました。
(すみません、幼保園と関係ない話題で)
東京はやはり便利です。
朝一番の飛行機で向かい、
夜遅くの飛行機で戻れます。
いわば"弾丸ツアー"です。
それはともかくといたしまして…

夏見台幼保園の保育・教育の1つの柱は
まちがいなく「食育」です。
食育というと、栄養面が強調されがちですが
食事のリズム、姿勢、食べる意味など「食」にまつわるあらゆることを含みます。

畑にて野菜を栽培します。
たとえば、子どもが苦手とするピーマン。
普通にピーマンを出すと食べない子どもも
自分たちが栽培したピーマンだと喜んで食べるというわけです。
体験とセットにすると人は動く。
大人も子どもも変わりません。

しらけているといわれる今の若者たち。
私たちの園の子どもたちにはぜひとも、

 傍観者ではなく当事者になれる

そんな大人に育ってほしいと思います。
夏見台幼保園でいろいろな体験を積んで
「楽しい!うれしい!やってみたい!」とイメージを膨らませてほしい。
そう考えています。






  
Posted by yatsute2006 at 13:34

2007年02月09日

今日の夏見台幼保園 いろいろなメディアで…

9adb15bd.jpg本日は夏見台幼保園にて
毎日新聞系の地域新聞の取材がありました。
私、鳥居のキャラバンを調べていてこの幼保園にたどり着いたとのことでした。
幼保園としての取材は初めてです。
ありがとうございます。
3月上旬に毎日新聞を購読しているご家庭に届けられます。

昨日まで2泊3日で関西でした。(明日も関西ですが)
また本日は日本経済新聞の一面に写真が載りました。
全国紙の一面に写真が載るのは、
何か大犯罪でもしない限り無理ですのでやはりうれしいです。
ところでその写真ですが、
夏見台幼保園のエントランス・ホールで撮影しました。

また2/20号の『週刊女性』p.52にも私のインタビュー記事が出ています。
「お母さん。どうして働くの?」という子どもの問いにどう答えるか
という特集です。

ところで昨日までの関西キャラバン。
2/7(水)丹波市立和田中学校 → 兵庫県地域労使就職支援機構主催講演 in 神戸
2/8(木)大阪府和泉市立和気小学校
というように3ヶ所で講演しました。
対象は、中学1〜3年生、社会人、小学6年生と幅広いです。
いろいろな人たちに合わせてプレゼンできるのが私の特技でしょうか。  
Posted by yatsute2006 at 16:45

2007年02月02日

今日の夏見台幼保園 なぜ「三日坊主」は起こるのか?

3073d3e8.jpg突然ですが
私たちの脳内の神経細胞(ニューロン)はおよそ

 1000億個

あるといわれますが、
しかし毎日

 10万個

もの神経細胞が失われるといいます。
このように書くとなにやら恐ろしげですが
毎日10万個が失われたとしても

 1000億÷10万=100万

つまり 100万日 かかります!
1年は365日なので
100年生きても3万6500日です。
大丈夫です、みなさん!

まあこの辺はいろいろな本にいろいろな数字が出ていて
はっきりいってよくわかりません。
また脳には可塑性(かそせい)があります。
「可塑性のある物質」といえば「粘土」や「ろう」です。
手を加えると形が変わります。
そして元には戻りません。

脳に刺激を与えると
神経細胞と神経細胞の間にシナプス結合が起こります。
ネットワークが作られるのです。
可塑性です。
脳内の神経細胞自体は減っていきますが
脳を使うとネットワークの網の目が広がっていくのです。
つまり頭は使うと、どんどんよくなるのですね。

夏見台幼保園の裏手は「夏見緑地」になっています。
この園は調整区域に建っているので
周りには農地などが多くなっています。
つまり緑が豊富です。
東京にこれだけ近いところに
これほどの土地が広がっているのは珍しいといわれます。

さてその「夏見緑地」を歩いてみました。
ほとんど人が入らないのか道がありません。
しかしよく見るとうっすらと道が。
いわゆる「けものみち」のようなものです。
そしてこれがまさに、
さきほどから話している脳のしくみです。

神経細胞と神経細胞をつなぐネットワークは
この「けものみち」のようなもので
最初は全く道がないわけですが
誰かが歩けば、うっすらと道はできる。
もう1回歩けば、さらにはっきりと道ができる。
そうして「けものみち」が、脳内ネットワークができます。
これを「ヘブの学習則」といいます。

つまり、まずは何かをやらねばなりません。
すると弱いながらもネットワークができる。
それを反復することでそのネットワークが強化されていきます。

(ちょっとうろ覚えですが)
3日繰り返すと、1つのネットワーク結合ができるのだと。
まずは3日何かを続けなさい、という話を聞いたことがあります。
「三日坊主」という言葉がありますが
それは脳内ネットワークと関係しているのかもしれません。
「3日間さえ続かなかったら、脳内回路ができない」ということかも。
だから「三日坊主」。

習慣化こそが大切です。
私たちは歯を磨くことを「努力している」とは言いません。
習慣化すればそれは「努力」ではないのです。
天才と呼ばれる人は努力が習慣化した人です。
そしてその習慣化する反復行動に快感をおぼえる人です。
自発的なのです。

イチローは子どものときからバッティング練習が好きでした。
モーツァルトは止めろといってもピアノを弾いていました。
英才教育、早期教育。
呼び方はさまざまですが、まずは子どもの自主性。

 「楽しい!うれしい!やってみたい!」

を大切に育てたいと思います。

確かに私たちの園では
絵や音楽や文字指導、文学表現、体育などを行います。
しかしそれらがゴールではありません。
そうした活動を通じて
子どもの中にある「意欲」「自主性」を伸ばすことが本当のゴールです。
得意な表現は何でもいいのです。
可能性の芽を伸ばすことも大事ですが
それよりも大事なことは

 「子どもの心」

です。
文字が人より早く書けるようになっても
お母さんの期待にこたえて書けるようになっても
子どもの自主性を無視した指導になってはいけません。
人生は長い。
しっかりと自立した大人になるための土台作りが求められます。

南部園長とお話していたら
ある精神科のドクターの話をしてくれました。
音楽をやってきた人と絵を描いてきた人。
ストレスでつぶれるのは音楽をやる人に多いとのことです。
親の期待の差です。
音楽はしばしば親の強制があります。
でも絵を描くことを強制する親はあまりいません。
本当に好きな人が描きます。
本来これが健全な姿でしょう。

もちろん、そうした激しい親の期待に耐えうる、応えうるのも
一つの才能でしょう。
しかしリスクはある。
それは覚悟しておかねばならないのでしょう。


追伸:
脳の可塑性については恐ろしい話もあります。
アルファ波研究の第一人者である、
志賀一雅博士と雑誌の対談をしたときに聞きました。
「ソマトスタチン」という悪玉ホルモンがあります。
何か負い目があることをしてしまったり
悪いことを思ったりすると出ます。
そうした行動を続けていると
脳内に回路ができます。
可塑性です。
「ろう」と一緒なので、ひとたび出来上がると固定します。
戻りません。

例えば、時効ギリギリに自首する犯罪者を想像してみてください。
いくら世間をだませても
自分自身はだませません。
脳はごまかせないのです。
脳に固定された回路が行動を促したというのです。
なるほど。
西洋では「懺悔」というものがあるのでいいですね。
だから私たちも「しまった!」と思ったら

 すみません
 ごめんなさい


をすることは大切なのでしょう。  
Posted by yatsute2006 at 22:05今日の夏見台幼保園 

2007年02月01日

今日の夏見台幼保園 ワルツは悲し

5af06470.jpg本日は夏見台幼保園に日経のカメラマンの方が来ました。
私を撮影してくれました。
当初、私のパソコンを写す、と聞いていたのですが
せっかくなので私も写してくださいよぉ〜とお願いしていました。
恐らく来週の日経一面に出ます。
日経にはかつて寄稿文が載りましたが
(千葉大学教育学部長の明石教授のおかげです!)
取材は初めてでしたので嬉しかったです。

平成17年の5月に朝日新聞に取り上げれてから
今までに新聞は100回くらい出ましたが
日経は初めてでした。
これはとても嬉しい。

というのも私は日経には大変お世話になってきたからです。
日経ビジネスは8年間定期購読しました。
日本流通新聞も5年くらい購読し、
グラフ作成・グラフ表現を学ばせてもらいました。
日本流通新聞のグラフが一番見やすく、インパクトがあり
勉強になりました。
私のプレゼンテーションが他の人と違うのは
実はこのグラフの見せ方なのです。

夏見台幼保園のエントランス・ホールにスクリーンを出して
そこにプロジェクターで私のプレゼンを再現。
聴衆はゼロでしたが気持ちを込めてしゃべりました。

これを機に、今までは小・中・高校が中心だった全国キャラバンを
企業や大学へとシフトしようかなあ、などとも考えています。
企業に向けては

 「新入社員、早く辞める人辞めない人」

みたいなタイトルで。
すでに本の出版準備にも入りました。

また最近は大学からの依頼が増えてきています。
3/22には明治大学で行います。
その他にも大谷大学や九州国際大学…
昨年の11月に有楽町で私の講演を聞いた大学関係者の皆さん。
どうぞご連絡ください。
もうどんどん依頼が来ていますよ。
検討いたします!
と、幼保園のブログを私的使ってしまいましたが…

ところで今日のタイトルの「ワルツは悲し」ですが…また次にしましょう。


追伸:
今年は大学生の就職がいいと聞きます。
しかしある情報によると
来年の卒業生は「ゆとり教育1期生」であると。
だから今年のうちに、若い人材をたっぷり確保しておいて
来年からを絞るのだといううわさを…
本当かどうかはわかりませんが。
ゆとり教育も舐められたものです。

それにしても柳沢厚労大臣。
我々の管轄のトップがあれです。
さっさといなくなってほしいものです。
そしてそれをかばい続ける首相。
小泉前首相のように意志を曲げない強い姿勢を見せていますが
これは間違いなく失敗です。
そもそもが「美しい」などというあいまいなスローガンを掲げること自体
怪しいものです。
だんだん政治に関心がもてなくなってきました。

明日は神棚の設置です。
極めて重要です。  
Posted by yatsute2006 at 21:50今日の夏見台幼保園