2013年05月31日

韓国の教育庁の方の視察がありました。

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本日は韓国京畿道教育庁のみなさんの視察がありました。
「先進国幼保一元化施設視察計画」の一環ということです。
大阪や京都の施設を回り、
帰国直前に、夏見台幼稚園・保育園にお越しになられました。

韓国も日本同様、幼稚園と保育園は分断されており
幼保の一元化が喫緊の課題であるということです。
通訳の方が同行されていたので、
私もストレスなく、私たちの園の教育について「熱く!」語りました。

幼児教育界にある2つの大きな流れ、
「外から形作る教育」と「内から心を育む教育」
ルソー以来の分断です。
もちろん、私たちの園は「内から…」の立場ですが
これは選択の問題です。
この2つの考えは哲学の問題なので難しいのです。

さらに私は「そもそも幼児教育とは何か?」について話しました。
英語教育、スポーツクラブ、サッカー教室…
世間ではこうした教育をもって「幼児教育」といっている。
しかしそれは「幼児教育」ではない。
幼児教育とは「遊び」の中にある。
発達に合わせて遊びの環境を切り替える。
その中で子どもたちは就学に必要な知識を得る、というようなことを話しました。
(ピアジェ、ヴィゴツキー、ペスタロッチ、ルソー、シュタイナー…いろいろ…)

視察団の団長のパク先生も私と同意見だということで
固く握手を交わしました。
短い時間ではありましたがさまざまな意見交換ができました。

また「異年齢クラス」は韓国でも珍しいようでした。
意欲と思いやりという、矛盾した二者をうまく統合し育むことができると
説明させていただきました。
さらに具体的な保育の話は小川園長に。
念のため、ブレンダ先生にも同席してもらい
英語でも情報を発信しました。

みなさまありがとうございました。

Posted by yatsute2006 at 14:13│ イベント